宅建試験 合格率 合格ライン

宅建試験の合格率

宅建試験の合格率を見てみると、過去5年間で15〜17%の合格率となっています。
実に6〜7人に1人しか合格しないということになります。
毎年これくらいの合格率になっていますから、上位15〜17%で合格率を調整しているといえるでしょう。

 

行政書士などは、逆に一定の得点率(60%)以上を合格と決めていますから、毎年の合格率に幅があり5%くらいの年もあれば20%くらいの年もあります。

 

社会保険労務士試験は、宅建と同様に毎年7%〜9%の範囲で合格者を出していますから、合格率で調整する試験といえそうです。多くの難関国家試験の場合は、合格率で合否の選別をしているといっていいでしょう。

 

ですから、宅建受験生として考えるべきことは、
宅建試験は競争試験なので、上位15%くらいまでの得点上位者に入る事を目標に勉強に取り組む
ということです。

 

実は、この合格率の裏には、宅建試験の受験資格にも関係してきます。
たいてい国家資格というのは所定の養成期間などを修了したり、経験が必要となります。

 

ですが、宅建試験は受験資格がなく、誰でも受験をすることができるのです。
しかも試験問題は四肢択一問題ですから、あまり知識の豊富でない人でも、運任せで合格するのではないか、と思うためでしょう。

 

宅建試験の難易度は、他の国家試験と見比べると中くらいの難しさとなるため、安心というより慢心で受験をする方も多いのですが、そうした場合には必ず痛い目を見る事になります。
なぜ難易度が中くらいなのに痛い目を見るのか、そもそもこの難易度は他の国家試験と比較して相対的に中くらいとしているだけで、中身については触れられていません。

 

宅建試験の移り変わり

宅建試験の第一回の試験は昭和33年と、50年以上も前のことです。宅地建物の取引を公正に行うため、建設省が作りました。
当時は宅地建物取引員と呼ばれていましたが、問題数は30問で、法令集の持込も可能でした。
そのためか、合格率は98%というほとんどが合格するような時期もありました。

 

時代の移り変わりから宅地建物取引主任者となり、30問から40問、40問から50問と問題数が増え、バブル期には30万人の受験者がいました。
・・員から・・者とするのも、時代の流れで有資格の名称に多くなったようです。
平成7年まで高卒以上で2年の実務経験のある者が受験資格者でしたが、その後撤廃されました。

 

現在は受験者数が20万人を切っていますが、日商簿記3級は10万人、行政書士は7万人、税理士は6万人で、他資格と比べても依然圧倒しています。

 

不動産取引は日常の取引においても、ウェイトが大きく重要なところで、実用性のある資格です。
宅建試験をのぞいてみると、法律関係の要素が多くを占めているため、すでにその業界で勤めている方であれば専門用語なども見当がつくものの、経験がそれほどない方の場合には理解が非常に難しくなるのです。

 

また宅建試験の場合は、会社側から業務命令として受験を迫られることがありますので、嫌々勉強していると頭に入るものではなく、そうした点でも難易度は高くなってくるのだといえます。

 

宅建試験は法律科目系の国家試験の中では登竜門ともいわれ、あまり難しくないイメージがありますが、実際にはそれなりに勉強して準備して試験に臨まないと合格は難しい試験です。
試験に向けてはしっかりと準備を重ねて、ベストな状態まで高めてから試験に臨みましょう。

 

宅建受験者数の推移

「宅建試験」は、1958年(昭和33年)に当時の建設省により作られた試験制度で、当時の資格名称は現在と異なり「宅地建物取引員」と呼ばれていました。
当時の第1回試験では、受験者数が36,646人で合格者数が34,065人となり、現在では考えられない驚きの合格率93.0%となっていました。

 

その後の推移はいったんは落ち着きを見せて緩やかなペースで伸び続けますが、高度経済成長の後半に差し掛かると受験者数は増加してきます。
やがて1988年(昭和63年)には、はじめて受験者数20万の大台を超えて23万人となります。

 

これは1986年(昭和61年)から1991年(平成3年)までの、いわゆる“バブル景気”と重なる時代であり、1990年(平成2年)になると受験者数はついに34万人を突破することになります。
この時代の国内では、株と共に土地などの資産が異常な上昇を見せていたことがあり、土地取引が活発に行なわれていたことが「宅建試験」の受験者増加に大きく影響したといえます。

 

ただしこの好況も翌1991年(平成3年)になるとあえなくバブルもはじけてしまい、以降は急激に減少に転じて、ここ数年で受験者はおよそ24〜25万人で推移して現在に至ります。
近年ではあまり大きな変化は無かったものの2009年より再び下落傾向になり、翌2010年度の受験者を見てみると、受験者数が18万人と低い水準に落ち込んでいます。

 

こうした推移は、世間の景気もさることながら雇用情勢も大きくかかわっているものと判断されます。

 

宅建試験の合格発表日

合格者には合格証書が発送されますが、不合格者には通知されません。
試験案内には、「簡易書留」で11/30に発送し、11/30必着ではないことが書いてあります。配達区域によっては、数日経過したあと届くことがあります。

 

合否確認の方法としては、パソコンや携帯電話端末から専用サイトにアクセスするか、もしくは、試験要綱にもあるとおり都道府県の公報・掲示板、宅建協会で行えます。 

 

発表当日の朝9時(掲示板)ないし9時30分(ホームページ)から、確認できるようになりますが、ホームページでみると番号のみの発表で、アクセスが殺到して時間がかかることがあります。
そこで実際に足を運んで、都道府県庁や宅建協会へ行って確認してみるのも方法です。名前と番号が貼りだされます。
周辺道路が込み合う恐れがあり車で来てはならないという告知がなされている場合が多く、なるべく電車・バスなどの公共交通機関の利用をしたほうが便利です。

 

宅建合格に必要な勉強時間

宅建の試験の難易度が高い理由として、勉強する範囲が広いということがあります。
試験に合格するためには、宅建業法だけでなく、20以上もの民法、土地や建築に関する法律までさまざまな事を覚えなければいけません。 

 

数学のように方式を理解すれば分かるというものではなく、ほとんどが暗記して覚えなければいけない問題です。そのため、最低限必要となる時間があります。
一般的に宅建試験のための勉強に必要な時間は最低300時間と言われています。
それは300時間勉強すれば合格するというのではなく、300時間なければ必要な勉強が終わらないということです。

 

もちろん能力にも違いがありますから、もっと時間がかかる人もいるでしょう。しかも宅建の試験は1年に1度しかありません。
250時間しか勉強しなければ極めて不合格に近くなり、また来年まで待たなければいけません。
毎年ですが宅建試験の申込者の20%は受験をせずに辞めてしまっています。それは、あまりの範囲の広さに挫折している人とも言えるのです。
300時間といってもあまりに漠然としていますので、分かりやすく説明すると、例えば1日2時間、3日に1度勉強をしたとすると、243時間にしかなりません。
2日に1度2時間勉強するようにすれば365時間に達します。

 

そのため、宅建試験に合格するためには、1年間かけて勉強しなければいけないことになるのです。
試験は毎年10月に行われますから、もしも春から目指すとなると、普通の勉強ではとてもじゃないですが間に合わないということになるのです。

 

合格ライン

宅建試験は合格率が例年15〜17%とかなり低めですが、それはそれくらいの割合しか合格にしないという訳ではありません。一定の合格ラインに達すれば、合格できるのです。
宅建試験の過去の合格ラインを見ると、もちろんその年によって違いますが、35点あれば合格ラインに達するようです。割合にすれば全問題の70%の正解率で合格します。 

 

全体では70%の正解率ですが、その分野によって難易度が異なります。
そのため、各分野で70%の正解率を取るのではなく、トータル的に70%の正解率をとるつもりで勉強していくといいでしょう。 

 

もっとも得点を稼ぎやすいと言われているのが宅建業法に関する問題で、全体の40%(20問)に当たります。
その次に点数を取りやすいのが法令上の制限の問題で、16%(8問)となっています。
この2科目を合わせた28問のうち、どれだけ点数を稼げるかが合格ラインに達するためには重要になります。
せめて28点中23〜25点は取得しないと合格ラインに達するのは難しいかもしれません。
過去の問題集を勉強すれば、似たような問題が2〜3割は出題されますから、そのうちの6〜8点は取れるでしょう。 

 

一番範囲が広く、苦手とする人が多いのが、権利関係の問題で28%(14問)あります。
そのため、苦手だからと言って勉強しないと合格は難しいでしょう。
権利関係の問題でせめて半分くらいは(7問)は正解するようにしましょう。そうすれば30〜32点は取得できます。 

 

その他の税や価格の問題等で8問ありますから、これで3〜5問正解できれば、合格ラインに達するでしょう。

 

就職にも有利で収入も高いですから、ダメもとで受験する人が多いのではないかと推測されます。
ですが、たとえ四肢択一問題といっても、まったく知識のない人が合格するほど甘くはありません。
確率から言っても25%しか正解しないという訳ですから、なかなか合格は難しいでしょう。
またちょっと勉強してわからないところは運任せと思っていても、中途半端に覚えていると、余計に不正解になる可能性が高いのです。

 

本当に、1年間みっちり勉強をすれば宅建の資格は合格率以上の確率で合格できるでしょう。

 

宅建試験の申込方法

宅建試験の申し込みはインターネット、及び郵送で行うことができます。詳しくは財団法人不動産適正取引推進機構のホームページをご確認ください。
インターネット申し込みは郵送による申し込みより期間が短いので少し注意をしてください。

 

地域によっては会場を選べることもあるので、ご自分の楽な会場を選びましょう。
写真サイズなども細かく決められているので、よく確認してお間違いの無いようになさってください。

 

さて、例年、受験日は10月20日前後の13時から15時までです。
そして、この日、この時間帯にピークに持ってくるために、モチベーションを維持しなければいけません。

 

やる気を失わないための心理学的動機付けには、こんな方法もあります。
「宅建に合格したら就活や仕事で着るスーツ(腕時計でも可)」を買ってください。スーツは今の財力から背伸びをした少しお高めの物がよいでしょう。
ただ、眺めているだけでも、うっとりしてしまいそうなのを選んでください。このスーツは自分自身の「報酬」です。
くじけそうになったらこのスーツを着るために、勉強を頑張ろうとイメージするのです。

 

人によって効果は違いますが、服が好きな方は是非。

page top